設備トラブルガイド【給水設備編】
いつもありがとうございます。
ゼンシン株式会社です。
弊社は建物の給排水設備や水処理設備、衛生設備の施工、保守点検・メンテナンス、清掃を事業とする会社です。
いつも本シリーズを読みに来てくれる皆様、また初めてこのページを訪れてくれた皆様、本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
そしてシリーズ第2弾!『設備トラブルガイド』
ビル設備のトラブル対策をテーマに全25回にわたり連載する予定です。
今回は、第5回目になります。
設備トラブルガイド【給水設備編】の
5. 突然の断水が起きる原因
についてお話しさせていただきます。
*
―「まさか水が出なくなるなんて」を防ぐために―
蛇口をひねっても水が出ない――。
普段、私たちは
「水が出るのが当たり前」
と思って生活しています。
ですから、建物で突然断水が起きると、その影響の大きさに改めて気づかされます。
トイレが使えない、手が洗えない、飲食店なら営業に支障が出ることもあります。
設備管理をされている方の中には、突然の断水対応に追われ、慌ただしく現場を駆け回った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、実際には「突然」のように見える断水も、多くの場合は設備が何らかのサインを出しています。
今回は、建物で断水が起きる主な原因と、日頃からできる予防のポイントをご紹介します。
■原因① 給水ポンプの故障
断水の原因として比較的多いのが、給水ポンプの故障です。
給水ポンプは、受水槽などに貯められた水を建物の各階へ送り届ける大切な設備です。
特に中高層の建物では、ポンプが止まると建物全体が断水してしまうこともあります。
故障の原因には、
・モーターの故障
・制御盤の異常
・部品の経年劣化
・電気系統のトラブル
などがあります。
ポンプは毎日休まず働いています。
人間と同じように、機械も長く使えば少しずつ疲れてきます。
異音や振動など、普段と違う様子が見られたら、早めに点検することで大きな故障を防げることがあります。
■原因② 受水槽の水不足
意外と見落とされやすいのが、受水槽の水不足です。
例えば、
・ボールタップの故障
・給水管の詰まり
・断水復旧後の給水不良
などが原因で、受水槽に十分な水が入らなくなることがあります。
受水槽の水位が下がると、安全装置が働いてポンプが停止し、結果として断水につながります。
現場では、
「ポンプが故障したと思ったら、実は受水槽に水が入っていなかった」
というケースも決して珍しくありません。
トラブルが起きたときは、まず受水槽の水位を確認してみることが大切です。
■原因③ 停電によるポンプ停止
給水設備は電気によって動いています。
そのため、停電が発生すると給水ポンプも停止してしまいます。
停電と聞くと大規模災害をイメージしがちですが、
・建物内の電気設備の故障
・ブレーカーのトリップ
・電気工事による停電
など、比較的身近な原因で起こることもあります。
非常用発電設備がない建物では、停電がそのまま断水につながる場合もあります。
万が一に備えて、停電時の対応手順をあらかじめ整理しておくと安心です。
■原因④ 配管の漏水や破損
給水配管の破損も断水の原因になります。
例えば、
・配管の老朽化
・冬場の凍結破裂
・工事中の誤破損
などです。
漏水量が大きい場合、安全確保のために給水を停止しなければならないこともあります。
配管は普段目にする機会が少ないため、異常に気づきにくい設備です。
だからこそ、
「配管の周囲が濡れている」
「サビが増えてきた」
といった小さな変化を見逃さないことが大切になります。
■原因⑤ 制御機器のトラブル
最近の給水設備は、多くが自動制御で運転されています。
そのため、
・圧力センサーの故障
・水位センサーの異常
・制御盤の不具合
などが起きると、設備自体に問題がなくてもポンプが停止してしまうことがあります。
設備管理では、ポンプや配管だけでなく、制御機器も重要な設備の一つです。
「機械は正常なのに水が出ない」
そんな時は、センサーや制御盤の異常が隠れていることもあります。
■断水を防ぐために大切なこと
断水を100%防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、日頃の点検によってリスクを大きく減らすことはできます。
例えば、
・ポンプの音を聞く
・異常な振動がないか確認する
・受水槽の水位を確認する
・漏水の有無を確認する
・警報履歴を確認する
こうした日常点検の積み重ねが、大きなトラブルを未然に防いでくれます。
設備管理では、特別なことをするよりも、
「いつもと何か違うな」
という小さな違和感に気づくことが、とても大切なのかもしれません。
■最後に
断水は、建物を利用される方に大きな不便を与えるだけでなく、建物への信頼にも関わる重要なトラブルです。
そして、その多くは設備が事前に出している小さなサインを見逃さなければ、防げる可能性があります。
私たちが毎日当たり前のように使っている水は、さまざまな設備によって支えられています。
だからこそ、
定期的な点検と早めの対応
が、安心して建物を利用していただくための大切な備えになるのです。
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給排水設備や衛生設備のトラブル、更新工事、ポンプ交換、排水管改修などの問題がありましたら、ゼンシン株式会社までお気軽にご相談ください。現地確認・お見積りも対応しております。
次回は
設備トラブルガイド【排水設備編】の
6. 排水管が詰まる本当の理由
について解説します。
*
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